LancersやCrowdWorksなどクラウドソーシングで案件を獲得するための提案テンプレート

私は現在、Webディレクターとしてベンチャーのスタートアップに携わっていますが、元々はフリーでWeb制作やライティング、翻訳などをしていました。

クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトの副業はブログや動画投稿などの副業と違い、しっかりとクライアントがおり、価値提供をして金銭を貰うという最も堅実で、再現性のある副業です。

そのためには案件を受注する必要がありますが、初心者の方だとどうしても提案の方法に戸惑ったりする事もあるかと思いますので、今回はクラウドソーシングサイトで提案の際に使えるテンプレートをご用意しました。

前提知識

テンプレにこだわり過ぎない

さっそく出鼻を挫いてしまうようで恐縮ですが、100%テンプレートで構成された提案文というのはまず読まれません。あるいは相手にされません。

というのも、私も提案側として利用する事もあれば、業務を発注する側になる事もあります。

そんな時は大抵の場合、よっぽど条件が酷くなければ20〜30件の提案が来る事もザラです。

そして、クラウドソーシングサイトというのは皆さんが思っている以上に、途中で業務を投げ出す方も多いです。

ここから意識しなければならないことは

・倍率20〜30倍の中で目立たなければならない

・投げ出さないことの裏付けをしっかりしなければならない

という2点です。

目立つための手法は色々とありますが、その中の一つは「業務内容にきちんと向き合ってくれているかどうかが分かる提案をする」というものです。

100%テンプレートで提案してきてて、業務内容も軽く読み流してるんだろうなぁ

というような提案は一瞬で見分けられます。人はそこまで馬鹿じゃないので。

もちろん、100%テンプレートでも受注できるようなパターンというのもありますが、それは

・求められるクオリティが実績によって担保されていて、かつ市場価格よりも安いお得な提案

というものです。ただ、それを実現しようとすると、初心者にはかなり厳しいものがありますので、手堅く柔軟に提案していきましょうという趣旨の記事となっています。

実績は物凄い大切

いわゆるポートフォリオですが、これが物凄い大切です。相手にどのような制作物を提供できるのか事前に見せるというのは必須とも言えましょう。

例えば、5万円で買い物をするとなり、何が入っているか全く分からないブラックボックス福袋と、購入前にどういったものが入っていると分かるような福袋でしたらどちらを購入しますでしょうかという話です。

と言うわけで、まずは買ってでも実績を作る必要があります。

お仕事をかなりの安価で受けて実績を作る方法もありますし、自分が好きなように作品や制作物を作り、それらを「こんなことができます」といった具合に示す手もありますので、お好みの方でやってみましょう。

数打ってナンボ

参考までに私の提案数に対する受注率を示すと、大体5〜10%程度です。

10〜20件営業をかけて1件獲得といったような具合ですね。

もっと言うと実績が少ないうちはもっと低い受注率でした。

といった具合に、ある程度は「下手な鉄砲精神」が必要になってきます。それも100%のできとも言える提案をして、5〜10パーの受注率です。

ただ、体感として最近は10〜20%くらいまで上がったと思われ、この原因も実績が増えてきたからと言うのが大きいかと思われます。

ここまでをまとめると

・自信を持って目立つ

・誠実さをアピールする

・自信を持って人に見せられるような実績を作る

・数打つ

といった具合です。

ちなみにこれらを意識した立ち振る舞いに関する記事も書いておりますので、併せてご確認ください。

フリーランスエンジニアの受託開発における注意点と案件獲得のコツ10個【初心者向け】

テンプレート全体像

LancersとCrowdWorksでは若干仕様が異なります。

CrowdWorksでは入力欄が一つなのに対し、Lancersでは提案欄と自己PR欄として二つの入力欄がありますが、基本的に一つにまとめてしまって問題ありません。

ろっこ

大切なのは内容なのでそこは気にしなくて大丈夫です

全体像としてはこのような感じです。

まず、一番大切なのが「お前は誰で何が出来るのか」と言うクライアント様の疑問を解消すること。自己紹介や実績を通して自己開示をします。

次に具体的に料金面やスケジュールなど。どのくらいの金額感・スピード感を持っているかを示して、相手の思い描くそれが自分の提案内容と合致した時に初めて提案が意味を持ちます。

最後に締めくくりとして社交辞令・マナー的なものです。

私が普段提案する時はこのような形で提案を行っています。

※見やすさを意識して各自で改行等お願いします。

少し長いようですが、逆にここまでやる人というのは滅多におらず、他人との差別化を図る（目立つ）と言う点においては完璧かと思います。

クラウドソーシングサイトによくあるテンプレート保存機能を使い、登録しておくと提案が楽に行えるようになります。ご自由にお使いください。

導入（自己紹介・活動履歴など）

この部分で自分が何者なのかと何が出来るかを手短に提示します。

URLもただ作ったものを羅列するのではなく、案件内容に沿ったものを用意できるとクライアント様の自分へのイメージを膨らませるのに役立ちます。

もし、まだそういったものがないと言う場合に私がよく使っていたのは、

私はまだCrowdWorksを始めたてであるため、お見せできるような実績はございませんが、強いやる気と責任をもって貴社プロジェクトに貢献できたらと思います。また、そのことを考慮し、お考えの額面よりもやや契約金を下げさせていただきました。もちろん、一切の手抜きはなく、いただいたお仕事に全力で尽力できたらと考えております。

など入れるといいかもしれません。

こういった文章を送っていたら1人の方に人間性をお気に召していただけて、今もお付き合いのある関係を築けたのでオススメです。

メイン（本案件に関する提案）

私の場合はCrowdWorksをメインで使用しているため、そのテンプレートに寄せた形になります。

CrowdWorksでは、募集ページに募集人材に何を求めているかをクライアント様が提示してくれているので、各案件ごとにそれらを提示しましょう。

金額の内訳は一応書いておりますが、内訳なしでも問題はなさそうです。

ただ、期間に関してはかなり重視されるクライアント様もおり、また、あらかじめ期間を設けておくことは自分に対する責任感の向上にも役立つので、きちんと明記しておくと良いかと思います。

締めくくり（挨拶など）

基本的にはビジネスメールなので、最初に相手の名前、最後に自分の名前というのは基本ですね。

こだわらない方もいますが、マナーなどを気にされる方もいるので駄目押しで書いておきましょう。